5月のレストランの「旬菜膳」は鰹のたたきです。「目に青葉 山ほととぎす 初かつお」と俳人・山口素堂が句を詠んだように5月は初鰹の季節です。鰹は南の海から黒潮に乗り2~3月にイワシを食べながら九州沖を北上し4月になると丸々と肥えて高知や静岡などで1本釣りされた鰹が初鰹です。新鮮な鰹を表面だけ軽く火が通るように炎で手早くあぶり、氷水で冷やし厚さ1センチ程度に切り上から薬味とタレをたっぷりかけて食べる、初夏を代表する味覚です。5月の「旬菜膳」はこの鰹のたたきに白海老のかき揚げ、にゅう麺、御飯、香の物がセットになっています。初物とくに初鰹を食せば「750日」も長生きできるともいわれています。ぜひご賞味ください。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇