栃木県足利市にあるゴルフ場「つつじケ丘CC」でコースの火災事故がありました。火元は17番ティーグランドから50ヤード先の左斜面のラフ。ゴルフ場の冬の枯れた芝は、ちゃんと消えていないタバコの吸殻などで引火しあっという間に大きな火災になる危険性があります。とくに冬場の乾燥注意報が出ているときなど、強風にあおられて火が燃え広がって行き、林などの樹林まで火の手があがると山火事など被害が拡大して行きます。
今回のつつじケ丘CCの火災事故は栃木、埼玉両県の消防ヘリも出動して消火活動にあたったため、大惨事にならなかったものの、約3・6ヘクタール(東京ドームの4分の3)を消失したそうです。
どこのゴルフ場でも喫煙する場合は、灰皿のあるティーグランドに限定されていますが、打つ際に火のついたタバコをポイと芝の上に投げ捨ててショットする人がいます。打った後、そのタバコを拾い吸い直すパターンが一般的ですが、たまに吸いかけのタバコを忘れてティーグランドを後にする人がいます。枯れ芝にタバコのような火種でも引火すると、強風にあおられて瞬く間に火は大きく広がって行きます。
愛煙家ゴルファーは決められた場所での喫煙と、喫煙後の吸殻はきちんと火を消したことを確認してから灰皿に捨てるようにしてください。くれぐれもタバコのポイ捨てだけはしないようにお願いします。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇