ゴルフ場にとっては、毎日の気象ニュースで報じられている「今冬一番の寒波や大雪が襲来する」などの情報は大敵です。全国レベルの気象ニュースであっても聞く手側に回れば、当クラブのある奈良市東部でも「雪が降るのか」と思い込んでしまいます。
メンバーの皆さんからのエントリーの電話を受けると必ず「今日は雪、大丈夫?」という言葉が先に出てきます。天気予報の寒波・大雪情報でゴルファーの"行く気"が間違いなく殺(そ)がれてしまいます。支配人仲間と電話による情報交換でも「永年この業界にいますが、こんなにエントリーや来場者が少ないのは初めてです」という声ばかり。
このゴルフ業界は日本の人口と同じで、ゴルフ人口は若年層が少なく高齢者が多い逆ピラミッド。比較的時間の余裕のあるリタイヤしたシニアゴルファーとレディ-スの皆さんの利用でゴルフ場経営は支えられているといっても過言ではありません。
それだけに健康には人一倍留意されておられ、厳寒のゴルフや雨や雪が舞う冬のゴルフは願い下げとばかりにキャディバッグを封印される方が年々多くなってきています。早く春が来ないかなと待ち望んでいるのは私一人ではないでしょう。
春といえば、日本気象協会が春の象徴"桜"(ソメイヨシノ)の開花予想を昨日発表しました。今年の春先は低温が予想され桜の開花は全国的に遅めと発表されました。予想では最も早く咲くのが3月24日で、宮崎県と高知県だそうです。奈良県は例年より2日遅い31日、大阪府は4日遅い30日の予想です。
日本気象協会によると昨年の晩秋が高温だったため桜の休眠が不十分だったことと、寒い冬がしばらく続き春先の芽の成長が遅れるからとのこと。寒い寒いといっても冬は寒いのが当たり前、風のない晴れの日は"絶好のゴルフ日和"でもあります。朝の天気を見てゴルフ場に足を運んでいただければと思います。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇