ゴルフ場の駐車場における車上荒らしが横行し始めています。東近畿地区支配人会の防犯委員会から今月に入って5件目の車上荒らしの事故報告書が回付されてきました。1月8日に滋賀県で2件発生し、翌9日に京都府で1件そして一昨日の13日に奈良県と大阪府で各1件発生と頻発しています。
いずれも手口は10時半頃~11時頃の犯行で車内の座席にバッグ、カバンなどを置いていた車のみ窓ガラスを割って盗み取られています。現金、クレジットカード、免許証、保険証、印鑑、通帳などの貴重品が盗難にあってます。もう10年ほど前ですが、奈良県のゴルフ場でも助手席に集金した数百万円の大金の入ったアタッシュケースが盗まれた事故がありました。車内には絶対にかばん、バッグ、アタッシュケースなど置かないように気をつけてください。
こうした事件が発生すると、よくいわれるのが「たまたま車内にバッグを置いてたのを盗まれた」とたまたまを強調されますが、敵(窃盗犯)はある種"仕事"なので車で各ゴルフ場の駐車場を定期的に回り車内に置かれているバッグなどを見つけると即、仕事(犯行)にかかるわけです。したがって「今日に限って」とか「たまたま」車内に置いたバッグやかばんが盗まれたわけでなく、盗まれるべくして盗まれているのです。
また最近の高級車は窓ガラスを割ったりドアの鍵をこじ開けたりすると警報ブザーが鳴るようになっていますが、10時半以降のゴルフ場の広い駐車場ではブザー音が届かないこともありますので「自分の車は警報装置があるので大丈夫」と過信せず、貴重品の入ったバッグやかばんは必ず持参してクラブハウスに入るよう、お願いします。
今回の事故報告では、奈良県のゴルフ場の駐車場に設置した監視カメラの映像に白のトヨタプリウスが駐車場内をうろついているのが映っていたそうです。当クラブでも担当者以外に駐車場内の見回りを強化するようにしました。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇