4日の日本シリーズJTカップをもって男子ツアーも終了しました。最終戦に相応しいベテラン谷口徹と藤田寛之の息づまるような熱戦にゴルフトーナメントの醍醐味をたっぷり堪能しました。ともすれば石川遼や松山英樹といった若手に注目が集まりましたが、出場者最年長の43歳の谷口と42歳の藤田のいぶし銀のようなテクニックを駆使した終盤の熱戦は見事でした。
最終戦が終わり男子のシード選手が決まりました。賞金王は韓国のベ・サンムンが1億5107万円で獲得。2位に高山忠洋、3位に石川遼。以下71位(69位は除外)のキム・ソンユンまでが来季のシードを獲得しました。この70人のうち外国人選手25人がシードを獲得、逆に長年トッププレーヤーとして活躍してきた鈴木亨がシード落ちしたのは残念です。
男子ツアーを主管している日本ゴルフツアー機構(JGTO)では2011年度のツアーデータを発表。これによると平均ストローク1位は、キム・キョンテが69・65で2年連続。2位が賞金王のベ・サンムン69・86、3位が石川遼の70・09でした。パーキープ率1位もキム・キョンテで87・9、2位が藤田寛之の86・72、3位に谷口徹86・01が続いています。
ドライビングディスタンスではK・バーンズの299・16、そして諸藤将次の298・93が2位、小林正則が296・84で3位に入っています。ちなみに石川遼は290・78で9位でした。平均パット数ランキングでは石川遼が1・707で1位、2位にキム・キョンテが1・723、3位に津曲泰弦が1・729で入っています。
今シーズンは河合博大や河野晃一郎の感動の初優勝や松山英樹のアマチュア優勝など大いに盛り上がりました。来季も熱い戦いと感動的なシーンが数多く見られるように期待したいものです。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇