11月3日のブログで貴重品ロッカー荒らしのことを書きましたが、被害ゴルフ場の支配人とゆっくり話をする機会があったので、状況を詳しく聞きました。
手口は前に書いた通り貴重品ロッカーの暗証番号が盗み見れる上部に小型のカメラを貼り付け、離れた場所でその映像を受信するという従来の手口です。隠しカメラで暗証番号を盗み見、その番号で貴重品ロッカーを開けて財布を盗み出し、そのままコンビニのATMなどでキャッシュカード、クレジットカードを利用して現金を引き出す古典的ロッカー荒らしだったそうです。
貴重品ロッカーを利用する人のほとんどがキャッシュカードやクレジットカードの暗証番号が貴重品ロッカーの暗証番号と同じであることが問題です。せめてカードと貴重品ロッカーの暗証番号を変えておれば被害は少なかったかもしれません。
今回の貴重品ロッカー荒らしはカードをスキミングしてカードを複製、偽カードっを使いあちこちで使いまくるといった被害の拡大はなかったようです。巧妙な窃盗団ではサイフからカードを取り出しスキミングして財布は元のまま貴重品ロッカーに戻し、犯行がばれないようにする手口もありますから気をつけてください。
今回、被害を受けたゴルフ場支配人によると、犯行のあった日に外国人(あえて国名は伏せます)のコンペがあり、その前日に数人の外国人がプレーせずにクラブハウスやスタート室周辺をうろついていたとのこと。コンペの下見かなと気にもとめなかったとのこと。「軽々に外国人の仕業とは決めつけられませんが、今から思えば限りなくクロに近かった」とは当該ゴルフ場支配人の弁でした。
昔のゴルフ場での財布など貴重品の盗難といえば、風呂の脱衣籠からロッカーの鍵を抜き取り更衣室のロッカーの上着に入れていた財布や貴重品を盗み取るという犯罪が横行していました。こうした盗難事故を防ぐために貴重品ロッカーをどこのゴルフ場でも設置するようになったのですが、逆に財布や高級時計など間違いなく貴重品ロッカーに納めていることが分かっているだけに、窃盗犯にとっては貴重品ロッカーはある意味宝の山なのですから、いろいろと悪智恵を働かせて貴重品ロッカーを開ける手立てを考えるのは当然です。気をつけましょう。
支配人仲間と冗談で話していますが、逆に更衣室のロッカーが今は一番安全かもしれません。更衣室のロッカーのシューズケースに財布や貴重品を入れておけば意外に安全かもしれません。といっても責任はもてませんが・・・・・。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇