今日はマンスリー競技A・Bクラス開催につき、7時前からスタート室でメンバーの皆さんと顔を合わせ挨拶。「いつも総支配人のブログ読ませてもらっています」とお声をかけてくれる方も。熱心なブログ読者という方からブログネタにどうですかと読売新聞の10月30日の編集手帳の切抜きを渡されました。
切抜きには、ゴルフでパットしようと構えに入ったら、急に風が吹いてきて球が動いたら「風だから仕方ない」とやり過ごすのは誤り。規則上はプレーヤーが動かしたと見なされ1打罰が科せられる。プロの選手の間では「ゴルフで最も理不尽な規則」と言われてきた。と続き、さらに具体例として今年5月の米国男子ツアーで優勝目前の選手がこの1打で2位選手に並ばれ、プレーオフの末破れ「バッド・ルール!」とコメントしたそうだと紹介しています。
最近のトーナメントコースは超低刈りの高速グリーン、いわゆるグリーンスピードが13フィートという超高速グリーンでは、傾斜のきついグリーン上に辛うじて止まったボールが風に吹かれて動き出すことが現実として起っています。熾烈な優勝争いが風の悪戯で順位が入れ替わるなど球趣をそぎます。
こうしたことから英国R&Aと米国ゴルフ協会がこのペナルティを来年から撤廃すると公式発表しました。ゴルフというゲームは自然が相手のスポーツだけに信じられないようなハプニングが起ります。ティーショットした球をカラスが咥えて持ち去ったり、打った球がハチの巣の近くで危なくて打てないとか信じられないようなハプニングが起るのがゴルフです。
前例のないようなトラブルが発生した場合はいかに対処するのか。ゴルフゲームは唯一、審判が立ち会わないスポーツだけに、プレーヤー自身がフェアプレーに徹しルールでいう「ゴルファーはみな誠実であり、故意に不正を犯す者はいない」という理念の下、ルールに則り処置するのがゴルファーの務めであると明記されているわけですから努めて自分に有利な解釈だけはは避けてほしいものです。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇