ここ2、3日、真ん丸い満月が澄み切った夜空に浮かび上がっています。まさに「中秋の名月」です。ただ本来の「中秋の名月」は旧暦の8月15日頃をいうそうです。といっても新暦でいえばひと月遅れの9月12日が満月でしたからこの時期「中秋の名月」といっても間違いではないと思います。
秋は収穫の時期ですから、中秋の名月に里芋・枝豆・栗などの収穫物を月に供え感謝しつつ名月を観賞する風習が生まれました。古来から中秋の名月の時節、月下に酒宴を張り・詩歌を詠じ・すすきを飾り秋の収穫物、お神酒を供え満月を観賞し楽しんできました。
中秋の名月といえば月見団子とともにススキを供えたいものです。ではなぜお月見にススキを飾るのでしょう?ススキの穂を稲穂に見立てて、米の収穫を喜び感謝する意味があるそうです。またススキの葉はカミソリみたいに鋭いので、魔を切るという意味もあるそうです。
中秋の名月のこの時期、フロント横の飾り花もススキを中心に秋らしい花々で飾られています。(写真)
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇