オープントーナメントで日本最古の歴史を誇る「関西オープン」、といえども石川遼、藤田寛之、金庚泰などのトッププロが欠場し、いささか華やかさに欠けゴルフファンの注目度も低いようです。
皮肉なことに今週は「関西オープン」以外に女子ゴルフツアーの「CATレディース」(大箱根カントリークラブ)とシニアツアーの「ファンケル・クラシック」(裾野カンツリー倶楽部)が開催されています。この3ツアーを比較してみると、「関西オープン」が今ひとつ盛り上がらない理由がほのかに感じ取れます。
<関西オープン>
賞金総額5000万円 優勝賞金1000万円 19日の観衆1530人 テレビ放映はサンテレビのみ
<CATレディース>
賞金総額6000万円 優勝賞金1080万円 19日の観衆3493人 ABC系列でテレビ放映
<ファンケル・クラシック>
賞金総額6000万円 優勝賞金1500万円 19日の観衆7720人 テレビ大阪系列で放映
男子ツアーでしかもゴルフ人口の多い近畿圏の兵庫県という至便の地で開催されながら観衆は1530人、女子ツアーの半分、シニアツアーに至っては静岡県裾野市という立地ながら男子ツアーに比べて5倍も多い観衆を集めています。
ギャラリー数だけでなく、賞金総額においても、テレビ放映に関しても女子ツアー、シニアツアーに後塵を拝す「関西オープン」。ゴルフファンやテレビ局など残酷なほどトーナメントの魅力、価値を見抜いているようです。 いつまでも日本最古の歴史をもつ「関西オープン」というような矜持は捨て去りトーナメントの根本的な部分から改革して行く必要があると思います。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇