このブログ欄でも何度か書いてますが、ゴルフ場における労働災害について、支配人会では労務委員会を中心に労災事故ゼロを目指すと共に、従業員の安全に対する意識の高揚を図り、労働環境の改善を図るべく努力しています。
関西ゴルフ連盟支配人会・労務委員会が平成22年度の労働災害調査報告書&事故事例集をまとめた小冊子が届きました。この調査結果によると、東近畿地区(兵庫県を除く2府3県)での発生件数は、平成22年度で98件で前年の96件に対して2件増でしたが、死亡事故が2件、しかも2件とも奈良県で発生したのは残念でした。
ゴルフ場での労災事故は、どのような事故が多いのか事故事例集から見ると、東近畿地区での発生件数98件のうち、キャディ部門が58件で59%と半数以上を占めています。そのうち打球事故が8件で残りはキャディの行動による災害、いわゆる滑った転んだの事故が多いようです。
コース管理部門は、40件の発生で40・8%で車両機械や工具を使用しての作業中の事故が多い。車両機械の操作を誤ったり、重機の下敷きになったりなどコース管理部門の事故が発生すると 重大事故になる。昨年も機械に(散布機)にひかれて死亡事故が起りました。
ゴルフ場における労働災害はキャディ部門、コース部門に限らず高齢化が進み、斜面で足を滑らせ転倒しただけで負傷したなどの行動災害が圧倒的に多いのが問題です。
平成22年度の労災ゼロ達成クラブは奈良県では30クラブ中、当クラブを含めて13クラブがゼロ達成しました。今年度もゼロ達成を目指して安全に対する意識の高揚を図り労働災害撲滅を目指しております。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇