現在のゴルフ人口の割合は60歳以上のシニアゴルファーと女性ゴルファーで3分の2以上占めているといえば言い過ぎだろうか。
全国には奈良県ゴルフ協会など各都道府県にゴルフ協会がありゴルフ振興、普及させるべく県(都・府・道)民ゴルフ大会など年間10前後の競技をそれぞれの都道府県で開催しています。
奈良県ゴルフ協会でいいますと、「奈良県民体育大会ゴルフ競技会」「奈良県シニアゴルフ選手権」「国体代表選手選考会」「奈良県ゴルフ協会々長杯」など15競技が開催されています。こうした競技会は全て平日に行われ料金もそのコースの会員料金でプレーできるとあって、各競技会とも平日開催にもかかわらず150名~200名が参加される盛況ぶりです。
こうした県民ゴルフの運営に競技委員として手伝いに行きます。スタートのカード渡し、スコアカードの集計チェックなどしていますと、その参加者の多くは60歳以上のシニアゴルファーと女性ゴルファーで占められています。50歳以下の男性ゴルファーはどの競技でも数えるほどしかいません。いかにシニアと女性ゴルファーが平日のゴルフを楽しまれているかが覗(うかが)えます。
とくに女性ゴルファーは年齢、世代に関係なく確実に増加しています。したがって女性ゴルファーにプレーを楽しんでいただくためのコースセッティングにも配慮する必要があります。
男性はフラットで長いコースを好まれますが、女性ゴルファーには長いコースは嫌われます。コンペで男性とわたりあうには50ヤードから70ヤード、ティーグランドの差をつけたレディースティーを設置しなければなりません。
外資系のゴルフ場では、女性ゴルファーに良いスコアを出してもらうために100ヤードほど前に設置している所もあります。敢えて女性ゴルファー有利にコースセッティングしているそうです。並居る男性を退けて優勝すれば、次もこのコースでと女性からの声が上がるように・・・・・。よくも悪くも女性は噂が口コミで広がりやすいことから、こうした配慮も必要なのかもしれません。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇