アーカイブ: 3月 2011, 26

2011/03/26

14:01:45, 著者: 阪口 メール , 0 語, 2037 回閲覧   Japanese (JP)
カテゴリ: 事務局からのお知らせ

意外に多いゴルフ場での労働災害事故。

 ゴルフ場における労働災害が発生した場合、支配人会を通じて労働災害の事故報告書を各ゴルフ場支配人宛に回付されてきます。ゴルフ場の事業における類似の労働災害を防止することや労働災害への注意の喚起、啓蒙を図ることを目的にしてます。

 中央労働災害防止協会がまとめた「ゴルフ場の事業における労働災害防止対策」という冊子が支配人会を通じて送られてきました。これによると、ゴルフ場の事業における労働災害の発生率が他産業に比べてひじょうに高く、労働災害の発生率が高いといわれる製造業の1・10や建設業の1・11に対し6・01と発生率が極めて高く驚かされます。

 このゴルフ場の労働災害のうち、職種別にみるとキャディ67・3%、コース管理23・4%、その他9・4%となっており、圧倒的にキャディの占める割合が高いのに驚かされます。キャディの事故の多くはボール探しの時に滑った転んだという行動・動作に原因があります。

 一方、年齢別にみると、50歳~59歳が35・3%、次いで40歳~49歳の30・5%と高齢者が多い傾向にあります。ゴルフ場の事業従事者はキャディにしろ、コース管理にしろ極めて高齢者が多いことも要因のひとつになっているようです。

 50歳以上のキャディの場合、滑った転んだ際に、手首や足、腰などを傷めることが多い。裏を返せば高齢による肉体の老化で転んだだけで筋肉や骨を傷めてしまう。したがって就業前に必ずストレッチや準備運動を十分に行うように指導しているのですが・・・・・。

 このブログを書いている最中に京都府のあるゴルフ場で発生したキャディの労働災害事故の報告書が回付されてきました。

 52歳の女性でボールを捜している時に、くぼみに足をとられた際左ひざに違和感を覚えつつ1ラウンド従事。帰宅後に痛みがひどくなり病院で診察を受けて左膝半月板損傷で1ヶ月の休業が必要と診断されたとのこと。

 この事故報告書を掲示しキャディマスターから各キャディに仕事に従事する前にテレビなどボケッと見てないでストレッチ、柔軟体操など入念に行うよう指導することを指示しました。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

奈良柳生カントリークラブ

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