団塊の世代が次々と退職して行く。会社勤めのサラリーマン時代は名刺を出せば互いに一定の敬意を表してくれていました。
しかしながら、ひとたび退職すれば職場の同僚や取引先相手からも遠ざかり、声も掛からなくなってしまう。ゴルフも現役時代は同僚や取引先相手のゴルフ仲間に声をかければ1組や2組はすぐに作れたのに、退職してしまえば、体よく断わられたり、声もかからなくなってしまうという悲哀を感じるという声をよく聞きます。
現役時代、いくら重役だ部長だといっていても所詮、名刺(会社)あってのこと。いくら面倒見の良い人であっても、人柄が良くても退職すれば一介のふつうの人です。
こうした悲哀を味あわないためにも退職後の楽しみや、やり甲斐を見つけないといけません。たとえば率先して自治会活動やマンションの管理組合など人のお世話をしたり、趣味をもち同好の士と楽しむなど真剣に考えておかないと奥さんからも見放される孤独な老人になってしまいます。団塊の世代の私も自戒をこめてこのブログを書いています。
その点、ゴルフを趣味とするゴルファーは健康的にも最適ですし恵まれています。ゴルフクラブのメンバーになってしっかりメンバーライフを享受すればいい訳です。ゴルフクラブは、いわばゴルフを愛好する者同士で創造されたクラブコミュニティである訳ですから。
メンバーとしてクラブ競技に参加したり、メンバータイムを利用してメンバー同士、交誼を図ればゴルフ仲間は自ずから増えて行きます。元職場の仲間や取引先のゴルフ仲間をあてにしなくても、自分の所属するゴルフクラブのメンバーと好きなときに一人で出かけて行きクラブで同伴者を見つけて気楽にゴルフを楽しむことができる訳です。
年々団塊の世代が退職して行く時代だけに、こうした本来的な「ゴルフクラブ」がますます望まれて行くと思いますが、日本の多くのゴルフクラブは会員制と称していますが、「社交施設」ではなく単にゴルフをする「スポーツ施設」に重きを置いてるようです。当クラブはメンバーが一人で気楽に来れる真のゴルフクラブでありたいと願っています。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇