当クラブは平成8年にオープンして以来、毎年12月に会員名簿を発行しています。ゴルフクラブの情報公開の最重点項目の一つに会員数と会員名簿を発行しているかがあります。5千人を超えるメンバーのいるゴルフクラブでは当然、会員名簿など発行することはできません。
ゴルフ場ガイドでも名簿発行の有無を表記していますが、発行しているといっても過去のオープン当時に1回発行していても、発行していることになりますから「有」と記されています。しかし会員名簿は毎年発行は無理としてもせめて3年に1度は発行してこそ、名簿を発行しているといえるのではないでしょうか。
その点、当クラブの現在の会員数は900名弱ですから堂々と会員名簿を発行している訳ですが、この会員名簿を会員権業者が入手して、メンバーへ「奈良柳生のメンバーですね、会員権を売却しませんか?」とか「奈良柳生以外にもうひとつ会員権を購入しませんか?」というセールス電話が最近よくかかってくる、事務局から個人情報を漏らしているのではないかというクレームがありました。
メンバーの住所や勤務先などの個人情報はきっちりと管理しており情報漏えいは一切ありません。多分、セールス電話は会員権業者が退会したメンバーから入手した会員名簿に基づいて行われているものと思います。
そのせいか電話内容を聞くと、住所、勤務先を明記していない会員名簿ですから勤務先(医者)に電話しながら「社長は奈良柳生のメンバーですね、もうワンランク上の会員権を購入しませんか」というような可笑しな電話になっています。
このようなセールス電話に会員名簿が利用されるからといって毎年発行している会員名簿をやめる訳に行きません。利用されないように当初から住所、勤務先、肩書きなど省いた電話のみの会員名簿であっても、電話セールスに利用されるとなると困ったものです。名前だけの名簿では信憑性はありませんし、いっそ電話番号の一字を0789なら0X89というように伏字でも入れようかとも真剣に考えています。悩ましい問題です。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇