正月の迎春準備は着々と進んでいます。フロントでは例年のように樽酒の振る舞い酒、鏡餅の飾りつけ、松竹梅の盆栽など、正月らしい雰囲気で2日、3日をお迎えするべく準備万端です。
レストランでも2、3日の両日、例年通り昼食時に「祝い肴三種」をご来場者全員に提供いたします。
祝い肴三種とは数の子、黒豆、ごまめ(または、たたき牛蒡)です。大串料理長によると、おせち料理の基本はこの三種だそうです。
数の子は、卵の数が多いことから子孫繁栄を願い、黒豆は、クロには魔よけの力があるとされ、まめ(勤勉)に働き、まめ(健康)に暮らせることを願っています。ごまめは、「五万米」「五真米」と表記される通り田植えの肥料にしたり豊作祈願を込めているとのことです。
おせち料理は、華やかなお祝い料理であり、お正月の保存食としても欠かせませんが、本来「豊作」「家内安全」「子孫繁栄」を願う意味があります。
したがってこの「豊作」「家内安全」「子孫繁栄」を祈願した料理は、ごまめ、黒豆、数の子の三種肴を召し上がっていただくだけで、おせち料理をいただいたことになるそうです。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇