近隣の支配人から「奈良柳生さんは猪の被害はありませんか?うちは猪にやられっ放しで何か良い対策はありませんか?」と猪に苦慮されてます。
当クラブは10年ほど前に、連日猪にフェアウェーの芝を掘り返され、対策としてコースの外周に電気柵を設置して以後、猪の被害はなくなりました。
しかしながら最近は、この地区の農作物を狙って猪や猿、鹿などの野生動物が夜に徘徊しているとのこと。ゴルフ場にとって猪、鹿は芝を荒らす、まさに天敵です。
当クラブでも電気柵を設置しているとはいえ、市道からゴルフ場への進入路は電気柵が設置できないため、ここからの進入に注意をしなければなりません。
コーススタッフによると、打球練習場の右奥下の谷から゛ウリ坊゛(猪の子ども)の姿を見かけたという報告がありました。この猪、母親?はなかなか子ども思いで、子どもが危険な箇所や危険に遭遇すると体を張って子どもを守ります。電気柵を潜り抜けてうり坊が中に入ると、親猪は危険を顧みずに突進してきます。このため支柱が倒れたりして断線し効果がなくなったりして猪の侵入を許してしまうことがあります。
うり坊が出てきたということは近くに猪がたむろしているということなので、早速グリーンキーパーと対策を検討しています。猟友会と相談して打球練習場の右奥の下の谷に檻を仕掛けして生け捕りにするべく方策を考えています。
猪の子どもをなぜ゛うり坊゛というか?地元の猟師に聞きました。猪の子どもの模様が野菜の瓜(うり)に似ているところからうり坊と呼ばれているそうです。この模様も大きくなれば消えてなくなるそうです。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇