本日は11月23日、勤労の感謝の日。当クラブでも「勤労感謝の日杯」を開催。17組65名のメンバーが参加して熱戦を展開しています。
当クラブだけでなくほとんどのゴルフクラブも本日は「勤労感謝の日杯」を開催していることだろう。ただ古いクラブだとこの競技を5本競技で行っている所がまだあると思います。
スタート前に、パターを含めて5本のクラブを選び、5本でプレーして行きます。
なぜ5本に限定するのかというと、40年以上前はご存知のようにプレーヤー一人にキャディがつき、そのプレーヤーのバッグを担いで歩いていました。14本入ったバッグを担いで歩くのは大変な重労働でした。勤労感謝の日に限り日ごろのキャディさんに感謝してクラブの本数を5本に限定して、担ぎの負担を軽減させてあげようという、やさしい思いやりが5本競技であったわけです。
14本のクラブから5本を選ぶとなると、なかなか難しいものです。自分ならどのような選択をするか。まずドライバーをはずして3番ウッドでティーショットとフェアウェーウッドを兼用。続いてミドルアイアンは5Iと8Iの2本を入れて、バンカーショットとアプローチを兼ねたアプローチウェッジかピッチングウェッジのどちらかを選び、パターを加えて5本。
自分の技量とコースマネージメントを下手ながらも想定しつつ5本のクラブ選びその5本で競うのも一興です。5本と限定してスタートしてみると、5Iより6Iの方が良かったかなとか、多用する7Iは絶対入れとくべきだったとか自分の読みと実際の差異がスコアに表れて面白かった記憶があります。
キャディが重いバッグを担いでいた時代から今や電動、乗用カートの時代に変わってきたため、こうした5本競技もなくなり通常のストローク・プレーになってきましたが、昔のゴルファーは「勤労感謝」に事寄せて日ごろのキャディへの感謝と共に、やりなれた競技をたまには面白くしようという洒落っ気というかスマートなインテリジェンスをもっていたようです。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇