ゴルフ人口を増やすためにゴルフ業界も様々な取り組みを行っていますが、なかなか実を結ばないというのが現状です。
ゴルフは敷居が高いとよくいわれます。即ち「ボールに当たらない、飛ばない」という技術的な難しさに加えてルール・マナー・エチケットが堅苦しく、しかもお金がかかるなどビギナーからはこういった意見が多い。ゴルフはしたいが、一定のレベルに到達するまでに挫折、断念する人が多いのも事実です。
最近、リタイアされた、あるいはリタイアが近い団塊の世代のメンバーとお話をすると「子育てを終えた女房にゴルフを教えて、老後を夫婦でゆっくりゴルフを楽しもうと考えているが、なかなか上達せず一緒に連れて行くのが嫌になってしまう」と突き放してしまう方もおられます。
せっかくやる気になってる奥様もご主人と一緒にゴルフを楽しもうと始められたわけですから、ここは気長に根気よく暖かい気持ちで付き合ってあげることが肝要ではないかと思います。
当クラブは、ご夫婦のメンバーが他のゴルフクラブに比べるとかなり多く、和やかにゴルフを一緒に楽しまれています。初心者の奥様もご主人の“保護者付き”ラウンドから徐々に独り立ちしてクラブ競技やメンバー枠にご主人と離れて参加されるまでに“成長”されています。
ビギナーはボールが当たらない、曲がる、バンカーからボールが出ない、パットでいったりきたりなどバタバタして同伴者に迷惑をかけてしまうという理由でゴルフを断念する人もいます。
同伴者さえ暖かく見守ってあげれば、バタバタのゴルフでもそれなりに面白いという方がほとんど。思うようなショットができず嫌な思いでゴルフに対して興味を失ってしまわないように、先輩ゴルファーは暖かい目で見守ってあげると同時に、最低限のルール、マナー、エチケットを易しく指導するようにしてあげていただければと思います。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇