JGTO主催QT2ndの打合せがありました。

 8月28日から9月1日までの期間、日本ゴルフツアー機構(JGTO・青木功会長)のQT2ndステージを当クラブで今年もまた開催します。このQT2ndの打合せのため昨日(6月14日)JGTO競技運営管理部の小山俊一ディレクターが来場されました。

 鈴木グリーンキーパーを伴ってコースを視察しながらウォーターハザード、OB杭の位置などを確認しトーナメント用コースセッティングに仕上げるための意見交換を行いました。

 打合せの後の雑談の中で、プロゴルフ界のことやトーナメントの現状や今後の展望など貴重な話をお伺いました。話の中でプロの驚異的な飛距離の話題となり、トーナメントコースは7000ヤード超の全長は当たり前、7300ヤード~7500ヤードが標準的な長さになってきているとのこと。

 15日から始まる全米オープンの今年の会場「エリンヒルズGC」はアウト3840ヤード、イン3901ヤード、トータル7741ヤード、パー72で全米オープン史上最長のコースでの開催となるそうです。

 パー5のロングホールは(1H608ヤード、7H607ヤード、14H594ヤード、18H637ヤード)いずれも600ヤード超。500ヤードを超えるパー4が4ホールもあるモンスターコースらしいです。

 日本でも全長8143ヤードのゴルフ場が昨年9月に茨城県に誕生。ザ・ロイヤルGCで鈴木規夫プロが監修し世界基準のゴルフ場を標榜しています。最長ロングホールが16番ホールの705ヤードといいますからわれわれ素人には手に負えません。はたしてこんなに長いゴルフ場でプレーしても面白くないのではないかと思います。一度は話の種にプレーはしてみたいですが・・・・・。

 一方ではより飛ばせるアイアンクラブが人気を集めているそうです。週刊ゴルフダイジェストで紹介された「激飛びアイアンの人気が止まらない」でなんと7番アイアンで180ヤードとプロ並の飛距離が出せるアイアンクラブが人気となっていると報じてます。

 「ヤマハ インプレスUD+2」は7番アイアンで187ヤード、8番で175ヤード、9番で160ヤード、PWで135ヤード飛びしかも打ちやすくボールも上がるそうです。ヤマハ インプレスUD+2よりは若干飛距離はおちるそうですが、「ブリヂストンJGRハイブリッド フォージド」、「プロギア ニューegg」、「キャロウェイ ビッグバーサベータ」、「テーラーメイドM2」、「フォーティーンTC404」など同様に8番アイアンで175ヤード~180ヤード飛び、プロと同じ番手で同じような飛距離が出せると大人気だそうです。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

初心者ゴルファーの指導は段階を経て。

 前回のブログ「初心者には厳しいルールよりゴルフの楽しさを」に対して「ゴルフを始めた初心者こそゴルフの持つ崇高な精神、ルール・マナー・エチケットなど厳しく教えなければいけないのではないか。先輩ゴルファーが厳しく指導しないからバンカーの跡を直さずに出たり、無神経にプレーヤーの後方線上に突っ立たりする無知なゴルファーがはびこるのではないですか」というご意見をいただきました。

 ゴルフマナー評論家・鈴木康之氏も自身の著書に「初級者も悪法に甘えるな」と書いてます。ごもっともです。しかしながらよく考えていただきたい。ゴルフ初心者に厳しいゴルフのルールを教え実践させるのは、幼稚園児にいきなり小学生や中学生の算数や国語・英語・数学を教えるようなものではないでしょうか。まず絵本や遊戯などから学ぶことの楽しさを覚えさせ小・中・高・大と段階を経て学んでいく教育システムこそ初心者ゴルファーの指導にも当てはまると思うのですが。

 ゴルフもまずボールを確実に打てるようになって、広いゴルフ場に出て緑の芝の上を歩く爽快感、たまに出るナイスショットや10メートル以上の長いパットがカップインしたときの快感・感激など初心者でも味わえるゴルフの楽しさ・面白さを実際に体験してこそ、ゴルフの奥深さにはまり込み虜となっていくのではないでしょうか。これこそが新しいゴルファーを増やしていくことにつながるのではないかと思います。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

初心者には厳しいルールよりゴルフの楽しさを。

 日本独自のローカルルール「前進4打」。ゴルフの基本は常にあるがままの状態でプレーするのが本来の在り方です。ティーショットをOBした場合は、当然打ち直しするのがゴルフです。

 しかしながらゴルファーが減少していく状況下で、いかに新しいゴルファーを増やしていくかを考えると初心者にはゴルフがあまりにも難しすぎます。ゴルフ練習場に数回行ってコースデビューできるほど簡単なものではありません。クラブにボールを当てることすら難しく、当たるようになってもチョロやら右や左に飛び真っ直ぐ飛ばすことは何十年とやってるゴルファーですらままならない。

 初心者が100前後のスコアで回れるようになるには相当の暇(日数)とカネ(練習)が必要です。初心者がコースデビューしたら先輩ゴルファーはゴルフの精神を教え込みます。なかでもゴルフプレーの基本はノータッチでボールはあるがままの状態でプレーすることを強調します。

 ノータッチの精神は、競技などで自分に都合の良い「ズル」をしないということが大前提です。一定の技量をもつゴルファーがスコアのためにボールを自分の都合の良いように動かすことを戒めてるわけですが、初心者がコースデビューしたらノータッチ、あるがままになど難しい理屈をいわず打ち易いライにボールを置き直すことを認めてあげる、またバンカーショットも2回以上打っても脱出できなければ適当なペナルティ(2打?くらい)を付加してピックアップして打ち易い所からプレー続行させるなどの救済処置を設ければ良いと思います。もちろんギブアップもOK。

 100以上のスコアを叩くビギナーには、ティーショットをOBした場合の打ち直しも相当のプレッシャーになるようです。ティーショットを何球も打ってOB連発では同伴者だけでなく後続組にも迷惑をかけていることが、当の本人が一番分かってるだけに気の毒です。こうしたときに前進4打のローカルルールが生きてきます。日本独自の悪しきローカルルールと決め付けず、こうした事情を考えれば前進4打も意味をもってきます。

 ただこの前進4打も特設箇所(特設ティーとしている所もあります)からプレーイング4で打たなければならないと強制するのではなく、打ち直しもOK、前進4打も可能という選択性の配慮がゴルフ場には欲しいと思います。ただ単にプレーの進行を早めるためにゴルフ場の都合だけの前進4打でなく、あくまでもプレーヤーに選択させるようにしたいですね。

 初心者がOBの連発でボールをたくさん失くし、その上スコアはボロボロ、同伴者や後続組に冷ややかに見つめられてするゴルフ、面白いはずがありません。「高いカネを払ってのゴルフ、もう2度としない」といわさないためには、どのゴルフ場も前進4打の救済措置を設けることを検討する必要があると思います。もちろん競技にはこのようなローカルルールの適用は不可ですが。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

日本スポーツマスターズ予選開催。

 

 本日(5月30日)は奈良県ゴルフ協会主催の「奈良県シニアゴルフ選手権兼第17回日本スポーツマスターズ予選」が奈良柳生カントリークラブで男性の部134名、女性の部13名が参加して快晴の好コンディションの中、熱戦が繰り広げられ、男性の部は山中淳さんが、女性の部は小野久美さんが優勝しました。男性の部は上位20名、女性の部は上位10名が予選通過し、6月21日にディアーパークゴルフクラブで行われる決勝で奈良県代表選手が決定します。

日本スポーツマスターズは文部科学省が生涯を通じて豊かにスポーツを享受する環境づくりをはかり、シニア世代で生涯スポーツに親しんでいる人の自己の技量を試す場をということで、16年前から体協管轄下で実施されてきました。各都道府県の代表選手が今年度は兵庫県の廣野ゴルフ倶楽部(男性の部)と東広野ゴルフ倶楽部(女性の部)で行われます。

 本日の上位5名は下記の通り。(詳細は奈良県ゴルフ協会ホームページで
<男性の部>
①山中  淳 38 38 76
②笠原  博 38 38 76 
③北川 富重 38 38 76
④徳矢 光行 40 37 77
⑤門西 祥司 39 38 77

<女性の部>
①小野 久美37 38 75      
②延原 初美39 41 80
③入江 嘉栄42 40 82
④樫村 治子42 40 82
⑤藤原 美樹41 41 82

打球事故に注意してください。

 ボールの打球事故には気をつけてください。ゴルフ場で「フォアー!」という声が聞こえたら、まず頭を抱えてしゃがむこと。

 「フォアー!」の声は隣のホールや後方から飛んでくる危険球ですから打った本人はもちろん、キャディや同伴者も大きな声で「フォアー!」と発して飛んだ打球方向にいるゴルファーに注意を喚起する。これはゴルフをする者の初歩的なルール・エチケットです。ルールブックの第1章エチケットにちゃんと明記されています。

 しかしながら「フォアー!」の声が聞こえたからといって咄嗟に声の方向は分からない。音もなく飛んでくるボールがどの方向からくるか正直分かりません。ただ、いえることは石のような硬いボールが直撃した場合、帽子を被っているのと無帽では負傷の度合いに大きな違いがあります。帽子着用を義務付けるのはこうした危険防止のひとつでもあるのです。

 「フォアー!」の声を耳にしたらまず声が聞こえた方に背を向けて頭を抱えてしゃがみ込むことです。いきなり飛んできたボールを避けることは難しいですが、万一ボールが当たっても最小限の負傷・怪我で済みます。

 遠くから飛んでくるボールは「フォアー!」の声とともに防御体勢をとれますが、意外に打球事故で多いのが同伴者同士で起こる打球事故です。同伴者が打つ前に自分のボール位置に行こうとして前に出てシャンクしたボールが直撃することがあります。至近距離の打球だけに顔面に当たると骨折で済まず陥没したり、目を直撃した場合などは失明という痛ましい事故も報告されています。

 ボールは必ず前に飛ぶ訳ではありません。シャンクしたボールは直角までとはいいませんが80度横の同伴者に直撃することもあります。ショットするプレーヤーの前には絶対に出ないようにすることと、同伴者がショットする際は必ず立ち止まってショットを見届けるようにしてください。

 ゴルフ場では不意の危険がいつ襲ってくるか分かりません。加害者になることも被害者になることもあります。どちらにしても不幸な出来事です。こうした事故が起こらないよう万全の用心をして行動してください。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

中日クラウンズ開幕、青木・尾崎同組で予選通過目指す。

 58回目を迎えた伝統ある中日クラウンズ(名古屋GC和合)が今日27日に開幕します。発表された予選ラウンドの組合せで青木功(74歳)と尾崎将司(70歳)のふたりが同組でラウンドするという大会本部の粋な計らい。

 青木、尾崎といえば第3次ゴルフブームを牽引した日本ゴルフ界のレジェンドです。この大会にともに5勝しており、予選通過して4日間のプレーを見てみたいですね。

 名古屋GC和合は6547ヤード、パー70の距離のないコースですが、グリーンは小さく砲台型のため正確性と巧みな技術が要求されるだけに、超ベテランのふたりが決勝ラウンドへ進出すれば大いに大会は盛り上がること間違いなしです。ちなみにこの大会の最年長予選通過者は2011年に尾崎が60歳3ヶ月で決勝へ進んでいます。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

奈良県アマ選手権覇者と国体選手決定。

本日は奈良県ゴルフ協会主催の奈良県アマチュアゴルフ選手権兼愛媛国体奈良代表選手選考会決勝18ホールが強風雨の悪コンディションの中、行われました。

 未明から台風並みの強風雨が吹き荒れ1時間スタート時間を遅らせてスタートしましたが、風速20メートル近い強風が吹き荒れる厳しいコンディションの中、熱戦が繰り広げられました。

 この大会は奈良県のアマチュアゴルフ競技の中でも最も権威のある大会で、国体の奈良県代表選手の選考も兼ねています。最終日は男子65人、女子19人の84人の選手が参加して争われ、奈良県アマチュアゴルフ選手権は岩田泰彰選手(奈良育英高校=写真上)が39、40の79にまとめ通算158で優勝。女子の部は鈴木陽彩選手(大阪産業大学付属高校=写真2枚目)が39、37、76の見事なスコアでホールアウト、通算158で優勝しました。

 国体代表選手選考会は男子の部が竹田綾人(中央学院大学)、平川晴朗(大阪学院大学)、西村隼(中央学院大学)の3選手(写真3枚目)。女子の部は鈴木陽彩、石口菜都実(流通経済科学大学)、小野星奈(近畿大学)の3選手(写真下)が奈良県の代表選手に決まりました。

 成績は奈良県ゴルフ協会のホームページを参照。

PGA資格認定プロテスト近畿地区予選結果。

 2017年度PGA資格認定プロテスト近畿地区予選最終日が行われました。午後からの雨予報でしたが、心配された雨は降ることなく最終18ホールの熱戦が繰り広げられました。成績は下記の通り。

<PGA資格認定プロテスト近畿地区予選成績>
1位(-7)137:村山駿(六甲国際)
2位タイ(-4)140:奥田健司(青山)、徳永圭太(宝塚)
4位タイ(-1)143:山根正(小野東洋)、杉浦斎(新宝塚)
6位(+1)145:松田聖司(那智勝浦)
7位タイ(+)146:松村大輝(泉南)松浦武史(奈良柳生)、益田浩明(美奈木)
10位タイ(+3)147:仁木祐輔(小野グランド)、南沢弥(ナパラ)、森岡俊一郎(宝塚)
13位タイ(+4)148:山本豪(六甲国際)山下文弥(春日台)、小川将生(富士スタジアム)、松田好(宝塚)
17位タイ(+5)149:梶村夕貴(三木)、崎浜秀鷹(東条の森)
19位タイ(+6)150:申雄(山東)、小林昌平(三木)、竹田慎之介(六甲国際)、中村匠汰(オークモント

写真は成績発表後、次のテストの会場を選択する選手たち。

PGAプロテスト近畿地区予選開催。

 2017年度PGA資格認定プロテスト・近畿地区予選が今日(5日)と明日(6日)の2日間、当クラブで行われます。関西ゴルフ連盟の加盟クラブに所属する16歳以上の研修生が受験資格で95名が参加しました。

 2日間、36ホール・ストロークプレーで争われ、上位4名が1次・2次予選をパスして最終テスト(片山津GC白山コース)に出場資格が得られます。以下50位までが1次予選をパスして2次予選(広島CC八本松コースと白山ヴィレッジGC)へ出場することができるだけに、上位ベスト4以内を目指して8時にスタートして行きました。

<PGA資格認定テスト初日>(上位20位)
1位タイ(67):徳永圭太(宝塚)、松田聖司(那智勝浦)
3位(68):  奥田健司(青山)
4位タイ(70):松浦武史(奈良柳生)、山根正(小野東洋)、仁木祐輔(小野グランド)
7位タイ(71):杉浦斎(新宝塚)、村山駿(六甲国際)
9位タイ(72):久貝英(六甲国際)、南沢弥(ナパラ)
11位タイ(73):山下文弥(春日台)、益田浩明(美奈木)、秋田清次郎(メイプルヒルズ)、武内伸吾(オークモント)、松村大輝(泉南)、松田好司(宝塚)、申雄(山東)
18位タイ(74):水野悠希(信楽)、伊藤慎吾(宝塚)、屋比久恭平(ゴールデンバレー)

ゴルフクラブは会員共有のコミュニティー。

 ゴルフは老若男女が同じステージでプレーを楽しめる数少ないスポーツです。老若男女だけでなく、ゴルフの上手い・下手も一緒にラウンドして楽しめる素晴らしいスポーツであることは、皆さんよくご存知だと思います。

 しかしながらクラブ競技に参加される方の中で「この人と一緒なら嫌だ」とか「この人らと一緒の組にしてください」などと我がままを言う方が多くなってきました。

 クラブ競技は、そのクラブに所属するメンバーのみが参加できるものです。クラブ競技の目的は、メンバーの技術向上と共にゴルフを通じてメンバー同士の交流・親睦を図ることです。しかしながら「あの人と一緒にゴルフをするのは嫌だ」とか「あの方は上手過ぎて」や「下手すぎて」とかいろんな理由をつけて常に気の合う人とばかりプレーされる方がいます。

 ゴルフ場は様々な人が集う社交場です。職業や身分や地位、さらには宗教や政治など人それぞれ違ってます。それらを超えて共通のゴルフを楽しもう、クラブライフを享受しようという人が集まっているのです。クラブ競技でキャンセルが出たりしてスタートの組み替えをお願いすることがありますが、頑なに拒否される方がおられます。

 こうした方に、ゴルフマナー評論家・鈴木康之氏が書いている次の文を紹介します。「ゴルファーたるもの、プレーが楽しくスマートにできるのと同じように、ゴルフ場の中の人々との付き合いもまた楽しくスマートにできる社交能力をもっていなければならない。」と。ゴルフクラブというコミュニティーに所属するメンバーは社会人としての良識と人格と、それを表す行動力が求められるとも書かれています。クラブ競技でスタート室から組み替えを求められれば快く了承していただけるよう、お願いします。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇