クラブハウスの軒先に今年もまたツバメの巣があちこちに造られて子作りを始めました。ツバメは冬の間暖かい東南アジアやオーストラリア北部で過ごしてから、日本が暖かくなってくる春に海を何千キロも超えて帰ってきて巣を造ります。外敵から逃れるために昔は崖などに造ったようですが、より安全で快適な人家に造るようになりました。ゴルフ場のクラブハウスの軒先は雨露をしのげ外敵も来ないことから年々数が増えてきています。
ツバメが飛来し巣を造り子作りするのはなんとも微笑ましく和みますが、糞が落下してくるのには閉口します。そのため数年前にツバメの巣を除去するべくスタッフに命じて作業をしたことがあったのですが、お客様から「そんな非情ことをしては駄目だ」と血相をかえて抗議されたことも再三再四あり、今は静観しています。
ツバメは害虫を食べる益鳥ですし、ツバメが家に巣を造れば縁起が良いという言い伝えが各地に伝わっています。「ツバメが巣をかける家は吉事がある。」「ツバメの巣が多いほど、その家は繁昌する。」「ツバメが巣をかける家は病人が出ない。」「ツバメが三度巣をかけると千万長者になる。」「ツバメは衰える家には巣をつくらない。」「ツバメは火事を出す家には巣づくりしない。」など日本全国にこうした言い伝えが数多くあります。縁起の良いツバメに見込まれた当クラブのクラブハウス、寒くなる冬までお貸ししようと思います。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇
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