グリーンのフォーキング、バーチカルと更新作業を終え、10月のゴルフシーズンを迎えました。グリーンの更新作業を9月になぜ行うかというと、ベントグリーンの病害防止にあります。ゴルフシーズンを前になぜこの時期に更新作業をしなければならないのか、自分なりに書物を読んだりグリーンキーパーに教えてもらったりしてこの時期の更新作業の必要性を理解しました。
ベントグリーンの病気というと「ブラウンパッチ(葉腐病)」「ダラースポット」「炭そ病」「立枯病」「赤焼病」などがあります。こうしたグリーンの病気を防止するには、グリーンの透水性を高めるとともに、サッチを除去することが最も重要で且つ効果的だそうです。
これらの病気の発生時期は「ブラウンパッチ」「赤焼病」は7・8・9月の陽射しの強い夏に発生します。「ダラースポット」「炭そ病」「立枯病」も夏場の7・8・9月から10月乃至11月の初旬までが発生時期となります。
こうしたグリーンの病気を発生させないためにグリーンの透水性を高めるためコアリングやフォーキング、バーチカルを行い目砂を入れて行くのです。何もご存じないメンバーやお客様は「なぜこの時期にグリーンに穴をあけ砂を入れるのだ?」とキャディにクレームをいわれる方がおられますが、こうした病気を発生させないための作業なのです。
グリーンキーパーはコースの芝の美しさを保つとともに、芝生を侵害する病気や害虫による被害を最小限に抑え、クォリティの高いプレーコンディションを提供するために手を抜くことなく懸命にコースメンテナンスを行っていることをご理解ください。
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